上司の すごいしかけ 白潟 敏朗 中経出版 2006-03-01 by G-Tools |
小一時間ほどで読み終えました。簡単実行、ばつぐん効果、らくらく継続の3つのキーワードをクリアしたシンプルなしかけ。そんな社員をやる気にさせるシンプルな20のしかけが紹介されています。
そのなかで気になった3つのしかけをメモ。部下を仕事を通じて成長させるしかけです。
- 結論から先に言え
- あなたはどう思うの?
- できる上司は「なんで」を言わない
新入社員を迎え入れたり、異動で部下を持ったりするこの4月。上司として身につけたいスキルです。
結論から先に言え
だらだら言わせない。何が一番言いたいのかはっきりさせる。そのために「結論から先に言って!」とやる。
嫌な感じもするけれど、言われた方は考える。何を言いたいのか。その理由は何か。どのように組み立てたら理解してもらえるか。これってロジカルシンキング。論理的思考の特訓になりますね。
ポイントは毎日言い続けること。言い続けることがまさに訓練になる。言葉のやり取りもシンプルになって、その分より多くの議論もできる。結論から言うと話も早い。それを上司も部下も納得できるシンプルな言葉です。
あなたはどう思うの?
部下からの質問や相談には即答しない。「あなたはどう思うの?」ってまずは切り返すことで、部下にその問題をもう一度考えさせてみる。自分の意見の整理もできるし、その意見を述べることでよりはっきりと自分なりに漠然と抱いている解決方法が見えてきたりする。
いい上司って、確かに聞き上手だな。話し上手の上司もいいけど、ご教授いただくって感じ。それが正しいとして自分の意見なんて言わない。でも聞き上手の上司だと、話しているうちにこっちの意見も固まってくる。結局相談したのに、自分で解決してしまうこともしばしば。こんな経験あるなぁ。
できる上司は「なんで」を言わない
章立ては違うけれど3つ目としてメモ。
- 「なんで失敗したの?」
- 「なんで遅いの?」
- 「なんでもっと考えないの?」
こうした「なんで○○○?」は、つまるところ「俺の思うとおりにやれ!」ってこと。これは結構ダメージ大きいのは、自分もよくわかっているところ。
ならばこのように言い換えてみてはどうかという提言。
- 「どうすれば失敗しないと思う?」
- 「どうしたら早くできると思う?」
- 「どうすればもっとよく考えられる?
本の言葉を借りれば、ものすごくポジティブで、「未来に対する解決」に思考を持っていくことができる言葉の使い方ですね。
他にもいろいろシンプルしかけ
よく聞くしかけ(つまりそれだけ定説?)や、おもしろそうな独創的なしかけが20個。誕生日おめでとう!ってのもよさそうです。以下、しかけの名前だけメモしておきます。興味あればぜひ一読を。
- やりたいことをやろう
- やりたいことアンケート
- やりたい人、募集中!
- 両思い異動
- お笑い円卓会議
- みんなの前でパチパチ表彰
- 一石二鳥のお客様の喜びの声
- 社長とのよくやったな会食
- 結論から先に言え
- あなたはどう思うの?
- パワーアップシート
- できる上司は「なんで」を言わない
- ぼけぼん上司にならない
- ナンバーワン社員評価シート
- 感動の朝礼
- 社員企画の全員参加イベント
- 全員参加ランチ/飲み会
- ありがとう袋
- 泊まりの合宿
- トップと語ろう会
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