ヒントというか答えをこの本から見つけました。
2分以内で仕事は決断しなさい―スピード重視でデキる人になる! 吉越 浩一郎 かんき出版 2005-04 by G-Tools |
18年連続黒字を達成したトリンプインターナショナルジャパン社長の本です。タスクを細分化すること、優先順位をつけずにひたすらタスクをつぶしこむこと、といったGTDの考え方も登場していました。
ビジネスマンは評論家や学者ではなく、常に実践者であるべきです。もし問題同士が複雑に絡んでいるのならば、なおのこと問題を細かくちぎって、穴をどんどん開けて、走りながらつぶせるサイズにしていくことを考えなくてはいけません。サイズが小さくなれば、一つ一つの問題は二分で決断できます。その積み重ねで、大きな問題であっても、あっという間に片がつきます。最初から大きな問題として取り組むより、分解して片付けていったほうが、最終的な結論を導くまでの時間も圧倒的に短くなります。P15
エメンタールチーズのように穴をたくさん開けてしまえば、硬いチーズでも簡単に押しつぶすことができる。GTDでいうところのプロジェクトレベルのタスクはいつまでたっても手がつけられないまま。だからこそ週次レビューでそのプロジェクトを作業レベルに分解することが大切なんだよな。
仕事のスピードを上げるには、[いつでもできる]という状況を意図的になくしてしまう。そこで重要になるのがデッドラインの設定。
初動を早めれば、仕事の負担は軽くなる。デッドラインは仕事を辛くするためではなく、むしろ楽にこなすための設定P18
これは耳が痛かった。きつい締め切りを課すことで作業能率もあがるのは、実体験でもあるなあ。
最初から仕事をデッドラインで切っていれば、優先順位で頭を悩ませなくても言いし、段取りを組む必要もない。締め切りが目前に迫った仕事を片っ端から片付けていけばいいだけです。P21
理想は退社前にすべてのタスクが机の前から消えていること。うーん、明日できることは明日やる・・・ではいかんなぁ。
言葉でしか表現できない目標には、必ずデッドラインをつける。それだけで、どんな目標も目に見えて追いかけられるようになるのです。P116
具体例は思いつかなかったけど、これって見える化ですね。検証できない目標は意味がないという上司の言葉もあわせて思い出しました。
他にも有名な早朝会議にみる意思決定の方法や組織論まで興味深い言葉が、次から次へと飛び出してくる本です。2分以内はムリでしたが(^^ゞ一時間ほどで読了のスピード感あふれる一冊です。
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